パピルス・リポート
2008.2.28
サブプライムの問題で
円高傾向である。今回の調整局面は アメリカのサブプライム問題に
起因するところが多いが それに伴う米国の金利低下に伴う 円キャリー取引の巻きなおしも
同時に起こるから極端な方向性を為替が取る。
その結果雇用統計などの指標が常時期待値より下がるのでその度に円高調整局面となる。
昨年年末にリチャード・クー氏の話を聞いたが サブプライムの問題に関しては
全体の30%程度しかまだ解決されておらず 後30%程度解決するには4ヶ月程度掛かるとクー氏は言っていた。
60%解決されれば投資家も底が見えて精神的に頑張れるのだと思う。
よく「日の出前が一番暗い」と言うがあともう少しアメリカの景気は厳しいと感じる。
問題はその後日本がどの程度頑張れるかだ。
万一日本の知恵と努力が足らなければ 一旦1ドル90円の世界を見た後
140円というシナリオも別に不思議ではない。
1ドル140円の世界を想像すると ガソリンは200円/リッターの世界になるだろうし
小麦は今から更に50%アップと言うことになり
資源貧国で食糧自給率の低いこの国は問題を多く抱えることとなろう。
要は知恵と努力である。
先日の東芝のHD・DVD終息宣言は ビジネス界では褒められる行動と思う。
ビジネスするのだから 方向性を常にトップが持ち続け
時によっては結果終息させるにはパワーと行動力が必要となる。
当社も常に熱い情熱と共に行動したいものである。
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